食べるのが厳しくなってきたら?
食事ができなくなると、低栄養状態になってしまいます。
まったく食べれなくなった場合は、点滴からの栄養摂取になります。
そうならない為には、栄養補助食品等を利用して栄養を摂ることがとても大事なことになります。
勿論、食べれるのが一番なので、なるべく口から食事できるように工夫が必要になってきます。
私の介護経験では、
先日、義母の足とお尻、尾骶骨あたりに大きな褥瘡ができてしまいました。
床ずれともいいますが、足の方は、気付いたので、病院で治療して、家でも手当して、
良くなってきましたが、お尻の方はかなり酷い状態になってから知らされたので、現在、通院3カ月になりました。
やはり、お尻となると、本人も言い辛かったのかも知れません。
そのお尻の褥瘡により、熱が出てしまい、毎日、点滴に2週間通っていました。
点滴に毎日通っていた理由は、栄養失調という事でした。
栄養失調になると、免疫力も低下して、褥瘡も治りにくくなってしまいます。
何故、栄養失調になったのか?
今回、義母は、感染症により熱が出てしまったからです。
病院で処方されたのが、エンシュア・Hというドリンク剤
エンシュアって?
エンシュアは、経腸栄養剤として病院で処方されるドリンク剤です。
食事がとれないときや消化・吸収力が弱っているときに処方されている総合栄養剤です。
タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなど体に必要な栄養分がバランスよく配合されています。
病院で処方が必要だということは、薬という扱いになるのでしょう。
普通に飲んでも良いですし、経管(鼻や口から管を腸まで入れる)でも用いられています。
エンシュアは、エンシュア・リキッドとエンシュア・Hという2種類があります。
その2種類の違いは、1本あたりの量は250mLと同じ量なのですが、
カロリーの違いと栄養成分の量の違いがあります。
エンシュア・リキッドのカロリーが、250kcal/250mL
エンシュア・Hのカロリーが、375kcal/250mL
エンシュア・Hのほうが、カロリーが高くなっています。
今回、義母に処方されたのがエンシュア・Hです。
このエンシュア・Hが、、、はっきり言ってまずいのですよ!
人によるのでしょうが、私と義母は好き嫌いが似ていて、牛乳が苦手なのですが、
ベースが牛乳のような味で甘ったるいのです。
そのエンシュア・Hも工夫されていて、色んなフレーバーがあります。
バニラ、黒糖、バナナ、メロン、ストロベリー、コーヒー、この6種類のフレーバーです。
義母はコーヒーゼリーが好きなので、コーヒー味を選びました、
ただ、フレーバーがどうであれ、やはり、ベースは牛乳…..我慢して飲むという感じ…..
私も飲んでみましたが、これは、飲めないなと思ったので、
しばらく、アミノ酸配合ゼリーを飲んでみてもらう事にした。
りんご味のゼリーで、飲みやすいし美味しい!
義母も、これなら飲めるという事で1日3本飲んだところ、
処方された薬のおかげということもあるかもしれないが、体調も良くなってきました。
ただ、エンシュア・Hを飲めるようにならないとちゃんとした栄養が摂れないので、
しばらく、このアミノ酸配合ゼリーを飲んで、少しづつ。エンシュア・Hに慣れるように
少しづつ飲む量を増やしていこうと作戦したのだが、なかなか気が進まない様子。
そこで、考えたのが、エンシュア・Hをゼリーにしてみよう!
これが、義母には食べやすかったみたいで、大成功、うまくいきました!
1日1本を飲むように医者に言われたのですが、ゼリーを4等分にして、
食事タイムの、朝、昼、おやつ、晩の4回でエンシュア・Hをゼリーにして摂取する事に成功!
そこで、同じような悩みをお持ちの方にとても簡単ではありますがゼリーの作り方を伝授します。
インシュア・Hゼリーの作り方!
材料: お湯、ゼラチン、インシュア・H(250ml)
1.沸騰したお湯50mlにゼラチン1本(5g)をよく混ぜます。
30~40℃になるまで温度を下がつまで待ちます。
(インシュア・Hの注意書きに温める場合は30~40℃まで)と注意書きがあります。
2.温度が下がったら1.にインシュア・Hをまんべんなくしっかり混ぜます。
3.型に2.を流し込み冷蔵庫で冷やします。
〇ゼラチンは、森永のクックゼラチンを使用しています。
このゼラチンは、ふやかす事をしないのでとても楽です。
失敗する事なしなのでオススメです。
まとめ
今回、義母がエンシュア・Hを飲むのが苦痛な為、ゼリーにした結果、食べれるようになりました。
このエンシュア・Hは身体に必要な栄養がこの1本に濃縮されているので、点滴を受ける事もなくなりました。
エンシュア・Hについては、処方されるものなので、必ず、医者からの注意事項を守り従いください。
エンシュア・Hは開栓後は冷蔵庫で48時間以内の保管で摂取してください。
結果、義母は、食事も摂れるようになってきました。